目次
本記事の目的
本記事の目的は、Blenderを始めたばかりの方にナイフ(と二等分)の使い方を知ってもらうことです!
ナイフ
Blenderの編集モードには、「ナイフ」というツールがあります
ナイフを行うとメッシュの中に切り込み(辺)を作成することができます!
ナイフには2種類あります
ナイフの種類
- ナイフ:メッシュに直線的な切り込みを入れることができる
- 二等分:メッシュに切り込みを入れて、実際に面を削除することができる(辺か面にのみ適用可能)
ココがポイント
【ナイフの使い方】
前提:ナイフしたいメッシュを選択して編集モードにしていること
- ツールバーで「ナイフ」を選択(カーソルがナイフの形になっているはずです)
- 切り込みたい始点で左クリック
- 終点で再度左クリックすればメッシュに線がひかれる
- 最後に「スペースキー」または「エンターキー」を押せば完了
【二等分の使い方】
前提:編集モードにしていること
- 切り込みを入れたい辺か面を選択
- ツールバーのナイフを長押しして「二等分」を選択
- 選択しているメッシュを横切るようにクリック&ドラッグする(メッシュに切り込み線が入るはずです)
- (画面左下の二等分パネルの「内側をクリア」や「外側をクリア」にチェックを入れれば切り込んだ面が消えます)
注意:消えた面と隣接した面も消えてしまいます
もっと詳しく
ナイフと二等分の基本は以上!(もう少し詳しく知りたい方はこの先をお読みください)
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物足りない皆さんへ
ナイフと二等分についてもう少し詳しく説明していきます
ナイフ
ナイフにはパネルが表示されないので、以下の項目について紹介していきます!
説明する項目
- 切り込みキャンセルの方法
- 新しい切り込みを入れる方法
- 角度固定する方法
- 透過して切り込みを入れる方法
- 位置を補正する方法
二等分
切り込みキャンセルの方法(ナイフ)
切り込みを決定する(エンターやスペースを押す)前ならキャンセルできます
エンターやスペースを押して決定してしまった場合は「command + Zキー」などでやり直してください
ココがポイント
【切り込みキャンセルの方法】
決定前の切り込みならキャンセルできます
方法は「右クリック」を押すだけです
新しい切り込みを入れる方法(ナイフ)
通常、切り込み線は繋がっているのですが以下画像のように切り込み線を途切れさせる方法があります
ココがポイント
【新しい切り込みを入れる方法】
切り込みを入れている途中で「Eキー」を押すだけです
角度固定する方法(ナイフ)
基本的にナイフは自由に動くのですが、角度を決めて切り込みを入れたい時は45度毎になら固定することができます
ココがポイント
【角度を45度に固定する方法】
切り込み中に「Cキー」を押すだけです
一度押せば、再度「Cキー」を押すまで継続します
透過して切り込みを入れる方法(ナイフ)
通常切り込みは、オブジェクトが見えている部分(前面)にしか適用されません
※透過表示を切り替えで透過にしても後面には適用されません
透過なし
透過あり
ココがポイント
【透過して切り込みを入れる方法】
切り込みをする前に「Zキー」を押すだけです
一度押せば、再度「Zキー」を押すまで継続します
位置を補正する方法(ナイフ)
位置を補正というよりスナップ(磁石のようなもの)ですね
デフォルトでは、ONになっているはずです
どんな効果かというと、
- ONの場合:メッシュの辺のそばにカーソルが来た時に勝手に辺の上にカーソルを持っていく
- OFFの場合:メッシュの辺のそばにカーソルが来た時に、勝手に移動しない
といった感じです
辺のそばで細かく調整したい時は、OFFにしてください
ココがポイント
【位置補正の切り替え方法】
切り込み中に「Shiftキー」を押し続けるだけです
位置補正を無効にしたい間は、常に「Shiftキー」を押し続ける必要があります
平面ポイント(二等分)
二等分を行うと表示される黄色いリングに沿って、選択している辺や面に切り込みが入ります
平面ポイントのX,Y,Zは、この黄色いリングの位置をあらわしています
つまり、Xの値を変えると黄色いリングはX軸に沿って移動するということです
平面の法線(二等分)
平面の法線とは、簡単にいうと平面の向き(黄色い矢印)のことです
値に応じてどのように変化するのかは3次元空間上のベクトルを考える必要があるのですが、難しいと思うのでここでは単純に
X,Y,Zの値を変更したら黄色い矢印(リング)の向きが変わるんだなとおもっていてください!
フィル(二等分)
チェックが入っていると、カットした面に新たな面を作成(埋める)します
わかりにくいですが、左の(元)立方体は切断面に穴が空いています
内側をクリア(二等分)
選択した面の法線後方(黄色い矢印の逆側)を切り込み線に沿って削除します
削除した面に接している面も削除します
わかりにくいですが、画像では削除対象面を含めて合計4つの面が削除されています
外側をクリア(二等分)
これは内側をクリアとは逆で、選択した面の法線前方(黄色い矢印の向いてる方)を切り込み線に沿って削除します
削除した面に接している面も削除します
こちらも合計で4つの面が削除されています
軸しきい値(二等分)
何に沿って切り込み線を入れるかを決めます
値が大きくなるほど、ポリゴンに沿うようになります
軸しきい値:0.00001
軸しきい値:0.1
ショートカットキー
ナイフはツールバーだけではなく、ショートカットキーでも行うことができます
ナイフをしたいメッシュを選択してから編集モードにし、ショートカットキーを押してください
ココがポイント
【ナイフショートカットキー】
「Kキー」:ナイフ
まとめ
お疲れ様です〜
最後に簡単にまとめて終了とします〜
まとめ
- ナイフは、メッシュの中に切り込みを入れることができるツールです
- ナイフは『切り込みをキャンセルできる・新しい切り込みを入れることができる・切り込みの角度を固定できる・透過して切り込みを入れられる・位置を補正できる』
- 「二等分」にはいくつかのオプションがある『平面ポイント・平面の法線・フィル・内側をクリア・外側をクリア・軸しきい値』