目次
本記事の目的
本記事の目的は、ベベルのやり方がわからない方にベベルの使い方を知ってもらうことです。
(結構項目数が多めなので自分の知りたいとこだけ目次から飛んで読むのもありです)
ベベル
Blenderの編集モードには、「ベベル」というツールがあります
ベベルを行うと面取りや角を丸めることができます!
ココがポイント
【ベベルの方法】
前提:編集モードにしていること
- ツールバーで「ベベル」を選択
- 面取りしたい辺を選択(面を選択するとその面を形成している辺をベベルします!)
- 選択した時に表示される黄色い丸をクリックしてオブジェクトと逆方向に動かす
ベベルを行うと、3Dビューポート左下に「▶︎ベベル」というのが表示されるはずです。
それをクリックすると表示される項目について一つづつ説明していきます
オフセット
ベベルで新しく作られる面の幅を決めます
何を幅の基準とするか、を選択することができます
それぞれ以下の通りです
オフセット
選択していた辺から、新しく作成される面の辺への距離
幅
新しく作成される面の幅
深度
選択していた辺から、新しく作成された面への垂線距離
%
選択していた辺と隣接する辺の長さのパーセント
頂点のみ
チェックを入れると選択した辺の頂点のみベベルされます(頂点のベベルをしたい時はチェックを入れましょう)
シームをマーク
この機能ははじめ、新しく作成された面にシームを追加するのかと思っていたのですがうまくいかず、困っていたところを救世主(彩色さらさん)に助けていただきました!
シームとは
シームというのは「縫い目」という意味があり、BlenderではUV展開するときに切り込みを入れるためのものです
こちらの機能ですが、ベベルをかけた時に出来るエッジにシームをマークする機能ではなく、ベベルによってすでにあるシームが途切れないようにする機能のようです。 pic.twitter.com/3yRce6hVe0
— 彩色さら (@Sara_Ayashiki) July 4, 2020
試してみたところ、シームを設定している辺とシームを設定していない辺を同時にベベルした時のみ(?)効果が出るようです
効果は、既存のシームを途切れさせるか途切れさせないかを決めるもののようです
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重複の回避
新しく作成された辺や頂点同士が重なり合ったらそれ以上ベベルできなくする、という設定です
シャープをマーク
シャープとは
シャープというのは「鋭い」とか「尖った」という意味があり、Blenderではスムーズシェードするときに強調表示したい辺につけるためのものです
使い方等は「シームをマーク」と同じです
ループスライド
「幅が等しくなるよう、辺に沿ってスライドさせます」だそうですが、よくわかりませんでした...
以下動画で微妙に変わっているのがわかるでしょうか?
ただこれが、どーゆう条件で発生するのかがよくわかっていません...
もしお分かりの方がいたらコメントお願いいたしますm_ _m
法線のハード化
これにチェックを入れると新しい面の法線を隣の面の法線と合うように調整される(つまり、滑らかに見えるようになる)
これを確認するには、プロパティ(画面右下)の「オブジェクトデータプロパティ > ノーマル > 自動スムーズ」にチェックが入っている必要があります!
セグメント数
これは新しく作成された面の分割数です。数が多いほど滑らかになります!
側面
側面の形状を決めます。デフォルト(0.5)では円形となります。
数値が下がるとへこみ、上がると膨らみます
0.75と1はあまり違いがないように見えますが、0.75の方がすこ〜しだけ円形です
マテリアル
新しく作成された面のマテリアルを設定するための項目です
デフォルト(-1)では、隣の面と同じマテリアルが設定されます
数字を変えるとそのオブジェクトに設定されている他のマテリアルに変えることができます
上から順に0,1,2,3,...と割り当てられています
マテリアル0の場合は白
マテリアル1の場合は青
マテリアル2の場合は赤
マテリアル3の場合は緑
Miter Type
miterというのは「留め継ぎ」という意味があります。Blenderでは、ベベルで新たに作成された面の辺と辺が重なったときに形成されるものを指します。
outer
重複部分の外側に影響を及ぼす
inner
重複部分の内側に影響を及ぼす
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Face Strength Mode
面の強さを変更する面を選びます
面の強さとは
「強」「中」「弱」のどれかを設定することができ、シェーディング時に面の強い法線が優先される
(オブジェクト追加時は全ての面が「中」で設定されています)
面の強さの確認方法
- 編集モードにする
- メッシュ > ノーマル > 面の強さで選択(もしくは「Alt + Nキー」)
- 「強・中・弱」から選択し、確認したい面が選択されるか確認する
なし
面の強さに変更を与えない
新規
頂点に新しく作成された面を「弱」、辺に新しくできた面に「中」、もともとある面には変更を与えない
影響する物
頂点に新しく作成された面を「弱」、辺に新しくできた面に「中」、新しくできた面に隣接する面を「強」、もともとある面には変更を与えない
全て
頂点に新しく作成された面を「弱」、辺に新しくできた面に「中」、その他の面は「強」、もともと設定されているものは関係なくなる
Intersection Type
交差時にメッシュを生成する方法
らしいのですが「グリッドフィル」と「カットオフ」の違いがよくわかりませんでした
ご存知の方がいらっしゃいましたらコメントいただけると助かりますm_ _m
グリッドフィル
デフォルトパターンで埋める
カットオフ
交差する前に角断面の最後をカットする
カスタム断面
断面を好きな形にすることができる機能です
ある程度セグメント数を上げておかないと設定した断面になりません
例1
例2
ショートカットキー
ベベルはツールバーだけではなく、ショートカットキーでも行うことができます
ベベルをしたい辺を選択してからショートカットキーを押してください
ココがポイント
【ベベルショートカットキー】
- 「command + Bキー」:ベベル
まとめ
お疲れ様です〜
最後に簡単にまとめて終了します〜
まとめ
- 「ベベル」とは面取り・角丸めを行うツールです
- 「ベベル」にはいくつかのオプションがある『オフセット・頂点のみ・シームをマーク・重複の回避・シャープをマーク・ループスライド・法線のハード化・セグメント数・側面・マテリアル・Miter Type・Face Strength Mode・Intersection Type・カスタム断面』
一部、私が理解できていない項目があるのでそこはご了承くださいm_ _m
参考サイト
大変勉強になりました。ありがとうございましたm_ _m